鍵管理の用語

用語 説明
Symmetric-key algorithm
対称鍵アルゴリズム
(例.暗号化と復号のような)単一の処理でかつその処理が完了するまで同じ秘密鍵(訳注:共通鍵)を使用する暗号アルゴリズム。
Symmetric key
対称鍵
対称鍵(暗号)アルゴリズムで使用される単一の鍵。
Secret key
秘密鍵(訳注:共通鍵)
一つ以上のエンティティに関連付けられ、かつ非公開であるような、秘密鍵(対称鍵)暗号アルゴリズムで使用される暗号鍵。この文脈での“秘密”という用語の使用は、格付けレベルを意味しないが、むしろ暴露から鍵を保護する必要性を示している。
(訳注:我が国では、公開鍵暗号の“Private key”を“秘密鍵”と意訳したため、混同を防止する観点から“SecretKey”の訳語として、“共通鍵”と表記することが多い。)
Public-key(asymmetric)cryptographic algorithm
公開鍵(非対称鍵)暗号アルゴリズム
2つの関連する鍵(公開鍵とプライベート鍵)を使用する暗号アルゴリズム。(公開鍵とプライベート鍵の)2つの鍵には、公開鍵からプライベート鍵を決定することは計算量的に困難であるという特性がある。
Asymmetric key algorithm
非対称鍵アルゴリズム
公開鍵暗号アルゴリズムを参照。
Key pair
鍵ペア
公開鍵と対応するプライベート鍵;鍵ペアは公開鍵暗号アルゴリズムで用いられる。
Public key
公開鍵
公開鍵暗号アルゴリズムで使用される暗号鍵で、エンティティと一意に関連付けられ、公開されるもの。非対称鍵(公開鍵)暗号系では、公開鍵はプライベート鍵に対応している。公開鍵は不特定多数に知らされ得るもので、アルゴリズムに依存し、例えば、以下のような用途で使用できる:
1. 対応するプライベート鍵により署名されたディジタル署名を検証する
2. 対応するプライベート鍵を用いて復号可能な鍵を暗号化する
3. 鍵共有トランザクションにおいて共有秘密を計算する
Private key
プライベート鍵
暗号鍵:公開鍵暗号アルゴリズムと共に使用された、一意にエンティティに関連付けられ、公開されない。非対称(公開鍵)暗号系では、プライベート鍵は公開鍵と対応する。アルゴリズムに依存するが、プライベート鍵は、以下の例のように利用される:
1. 対応する公開鍵を算出する
2. 対応する公開鍵によって検証されるディジタル署名を作成する
3. 対応する公開鍵によって暗号化された鍵を復号する
4. 鍵共有処理において共有秘密を計算する

IPAの セキュリティ関連NIST文書SP 800-57 Part 1 Rev.4 [PDF]より引用